香南市のJA土佐香美本所2F大ホールで、高野弘フォトコンサート&濁水問題報告会が開催された。雨の降る中、コンサートと報告会合わせて250名以上の人が参加。
9月に入って急遽決まったこの催し。実質の広報期間は2週間を切っていた。間に合うろうか・・・と焦る中で、流域の行政と農協、物部川21世紀の森と水の会が力を合わせてネットワーク力を最大限に生かし、多くの人に参加していただけた。イスやパンフレットが足りなくなり、急遽追加の嬉しい悲鳴をあげた。
一般市民を始め、行政関係、議員、農協関係、物部川21世紀の森と水の会に加入している個人や団体など、多彩な人々が参加してくれた。
主催:土佐香美農業協同組合・物部川流域ふるさと交流推進協議会(香美市・香南市・南国市・アクアリプルネットワーク)・物部川21世紀の森と水の会
後援:高知県
特別協賛:キリンビール
高野さんのフォトコンサートは、前日の内容と共通した写真もあったが、物部川の濁水に関する写真を更に加えたものとなった。やはり、ビジュアルとメロディーの相乗効果で物部川の様子や世界の水辺の様子が直に心に飛び込んでくる。
濁水問題報告会は、まず高知県土木部河川防災課から「物部川の濁水の状況と現状での取り組みについて」と題して報告があった。濁水対策として、ダム流入河川の堆積土砂の除去、貯水池対策が必要との報告。
次に、土佐香美農業協同組合代表理事専務から「濁水と農業問題」と題した報告。
物部川から引いた農業用水も濁っていて、ニラ栽培農家は散水するのにフィルターをつけなければならず、そのフィルターもすぐに目詰まりを起こした。また、フィルターで除けなかった濁水の粒子がニラの葉に点々と残り、残留農薬と間違われたこともあったようだ。
次に、南国市、香南市、香美市の市長が物部川への思いを語ってくれ、3市が一致協力して濁水問題に取り組むと宣言してくれた。
今回の報告会は、流域の3市が一丸となって物部川の再生のために前へ進もうとする、記念すべきスタートの日となった。
posted by 山川海元気 at 23:36| 高知 ☁|
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