2月7日に別府方面で、川虫調査をした。
永瀬ダムを通り過ぎてダム湖へ流入する槙山川を見て驚いた。
物部川の下流しか見ていないと、「渇水で水が少ないなあ」とは感じるが、夏のように濁水は流れていない。「冬は洪水がないから、水も濁らなくていいなあ」といった感想を持っている人も多いと思う。
ダム湖は渇水で水位が低下。その結果湖底であった所が上流から順に干上がってきている。流入する川幅は渇水で極端に狭くなり、干上がった湖底の泥を削りながら流れ、水の流れている所だけ掘れていく。削られて垂直になった泥の壁が、時折ドサッと川の中に崩れ落ちる。その繰り返しで、物部川源流のきれいな水は泥の流れと化す。それが下の写真。
下流の人は、まさかこの時期に上流部で濁水が発生しているとは思いもしないのではないだろうか。永瀬ダム湖の堰堤近くや大栃橋から見る水の色は緑になっているので気が付かないかもしれないが、ダム湖の下層や中層には上流から流入した濁水がたまっている。
発電所の放水口からはダム中層の濁水が吐き出されている。渇水が進み、下部取水口から水を取るようになると、放水口から吐き出される水は更に濁ったものになるだろう。
下流で物部川の水を使っている皆さん。一度ダム上流を見に行ってください。このまま雨が降らなければ、水がないだけでは済まなくなります。
posted by 山川海元気 at 02:54| 高知 ☁|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
日記
|
|